東大寺:法華堂(三月堂) (国宝)
天平12年(740)から19年までの創建と考えられている東大寺最古の建物。不空羂索観音を本尊とするところから古くは羂索堂と呼ばれていたが、毎年3月に法華会が行われたことから、のちに法華堂と呼ばれるようになった。後方の正堂部分と前方の礼堂と二つの部分からなっており、当初は双堂形式の建物であったが、現在の礼堂部分は正治元年(1199)に重源上人によって新造されたものである。東大寺の前身である金鐘寺の主要伽藍のひとつで、このお堂で華厳経が日本で初めて講義されたともいわれている。